GP静岡が終わったら書こうと思っていたので。

以前、『ワールドゴージャーでレガシーを始める方へ』というタイトルで記事を書いてますが、死儀礼禁止に伴い大きく構築が変わったため、書き直します。
https://worldend.diarynote.jp/201803310042507513/


まず、構築を始める上で必ず抑えておきたいことを説明します。

第1に前回記事にも書いたようにワールドゴージャーは、弱点が非常に多いコンボデッキです。
世界喰らいのドラゴンが除去されること、動く死体等の釣り竿が除去されることにより、『自分のパーマネントを追放する能力』が解決される前に『追放したパーマネントを戻す能力』が先に解決されるため、結果的に自分のパーマネントの全てを失うことになるからです。

現環境でよく使われているものだと
・剣を鋤に
・突然の衰微/暗殺者の戦利品
・悪魔の布告
などが挙げられます。

そのため、上記カードが採用されているデッキに対してはコンボを始動する前に手札確認をすることが重要となるため、ハンデスは多めに採用しましょう。


第2にコンボに必要なパーツが多いため、コンボに必要のないカードを極力減らす必要があります。

無限マナと無限ブリンクというコンボの性質上、フィニッシュ手段が非常に多くありますが、上記理由によりフィニッシュ手段+αとなるカードを採用しなければなりません。

どのデッキにおいても言えることですが、役割が多くあるカードを採用していくことを心掛けましょう。


これらを踏まえた上で、現在のレシピを公開します。

土地17
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 陽焼けした砂漠
2 Badlands
1 Taiga
4 血染めのぬかるみ
2 樹木茂る山麓
1 山
5 沼

クリーチャー 10
4 歩行バリスタ
4 世界喰らいのドラゴン
1 妖精の女王、ウーナ
1 グリセルブランド

スペル33
2 水蓮の花びら
4 暗黒の儀式
4 思考囲い
4 信仰無き物あさり
4 納墓
4 集団的蛮行
3 霊廟の秘密
4 Dance of the Dead
3 動く死体
1 ネクロマンシー


ここからは、読者視点で気になるであろうカードの解説をします。

【土地】
☆陽焼けした砂漠
CIP能力により、対象のプレイヤーに1点のダメージを与える『アンタップイン』の無色地形。
過去にゼンディカーブロックにピラニアの湿地という似たようなカードがありましたが、あちらは黒マナが出るがタップインでした。
速度が重要となるコンボのため、無色マナしか出ませんが、アンタップインであるこちらを採用しています。
純粋に土地枠をフィニッシュに出来るという点で優れていますが、無色マナしか出ないため、念のためアーボーグも合わせて採用するようにしています。
土地1枚キープはしないようにしているため、そこまで無色マナしか出ない点は気になりません。

☆Taiga
サイドのエンチャント破壊用の緑マナ確保枠です。
赤黒だとどうしてもRIPや黒力線に触らないため投入していますが、1枚だと割られないか不安になるためたまに山の枠を2枚目のTaigaにしたりします。そこはお好みで。

【クリーチャー】
☆歩行バリスタ
ワールドゴージャーを組むなら必須と言える程の万能カードです。
除去、チャンプブロッカー、マナフラ時のビートプラン等、多種多様な役割を担っていますが、1番重要なところはフィニッシュ手段となる点です。
釣り竿であるDance of the Dead専用フィニッシャーではありますが、無限マナから無限ダメージが可能となっています。
またこのクリーチャーは、1キルできる確率を上げてくれる点も◎。
例えば、初手に
・沼
・暗黒の儀式
・納墓
・Dance of the Dead
・歩行バリスタ
が揃っていれば、
歩行バリスタX=0→沼から1マナ→暗黒の儀式を唱え3マナ→納墓からゴージャーをサーチ→Dance of the Deadでゴージャーを釣り無限マナ→歩行バリスタを釣り無限ダメージ
メイン戦先手ならForce of Will以外に対処できるカードは環境にはないので大抵1キルできます。
これ入ってないゴージャーはモグリと思えるほど強いです。
故に4枚積んでいます。

☆世界喰らいのドラゴン
言わずもがな。
強いて言うなら何故4枚入っているのかという点。
ゴージャーを墓地に落とす手段として、納墓に依存し過ぎると安定感が損なわれるからです。
単純に納墓を引かなかったら墓地に落とせないからです。
ゴージャーが手札に来ることは確かにノイズとなりますが、現状納墓以外でデッキから確実にゴージャーを墓地に落とすカードがありません(まさか重い上にソーサリーの生き埋めを使うわけにはいきませんし)。
そのため後述しますが、自分の手札から能動的に墓地にゴージャーを落とせるカードを多めに採用しています。

☆妖精の女王、ウーナ
過去のワールドゴージャーのレシピには、ゴージャーループ終了時のフィニッシャーとなるクリーチャーが何種か存在します。
ラクァタスの大使であったり、シヴのヘルカイトであったり。
その中から何故ウーナなのかというと黒マナだけで完結するからです。
能力的にも1番強いと言えます。たまに素出しや釣ってくることもありますが、伝説なのでカラカスに注意。

【スペル】
☆納墓
殆ど説明不要ですので1点だけ。
納墓はゴージャーやグリセルを墓地に落とすことがメインですが、ゴージャーループ中に唱えることでフィニッシュ手段にもなります。
何故なら『インスタントタイミング』でプレイができ、墓地にウーナやバリスタを落とすことで、ループ後のフィニッシュに繋がることができるからです。
釣り竿をプレイした時に浮きマナが無くとも、ゴージャーループ中に無限マナとなるため、ループの間にプレイできる点が特に強力です。

☆集団的蛮行
プレイ時に追加で手札からカードを捨てることで3種あるモードを捨てた分、各1回ずつ使うことができる強力なカードです。
主に使うモードは、インスタント/ソーサリーのみのハンデスモードと対象のクリーチャーに-2/-2修正を与えるモードです。
除去、ハンデスの役割の他に、『手札からゴージャーを墓地に落とす』役割もあります。
これは前述した通り、ゴージャーを墓地に落とせる追加の手段です。
また納墓や信仰無き物あさりだけだと、虚空の杯X=1をすり抜けることができません。
一応クリンナップステップで落とせなくもないですが、相手がエルドラージの場合、難題の預言者もいることもあり、ころしてくれと言っているようなものです。

☆霊廟の秘密
ラヴニカのギルドに収録された新しいサーチカードです。
自分の墓地に落ちているクリーチャーの枚数以下のマナコストである黒いカードをライブラリから手札に加えることができる『インスタント』スペルです。
主にバリスタを墓地に落とし納墓や思考囲いを手札に加えることが多いですが、2枚落ちていれば、釣り竿や蛮行をもってきたりもします。
このカードの強みは状況に応じてカードをサーチするだけでなく、フィニッシュ手段にもなる点です。
ゴージャーループ中に、ゴージャーが墓地に落ちているタイミングでこのカードを唱え、1マナ以下の黒いカードとして納墓を持ってくることができます。
あとはサイド後から外科的摘出などのカードを持ってくることもできる点は覚えておきましょう。



とりあえずは、ここまで。
レシピの中で気になる点がありましたらコメントくだされば答えますので、気軽にコメントしてください。


本当は、『プレイング編』や『サイド編』も書きたいところなのですが、まだ解説できるほどの実力はないので未定となってます。

読んでいただきありがとうございました。

コメント

ハイバネ
ハイバネ
2018年12月5日0:00

バリスタが(そういえば)自力で墓地に行ける点、《Dance of the Dead》のプラス修正のおかげでバリスタが釣れる点は今まで気が付かなかったですね...これはすごい!。

ヒトフタ
2018年12月5日0:14

僕もこのコンボは知人から聞いて知りましたが、歩行バリスタのおかげでデッキの締まりが非常に良くなり、革新的でした。
バリスタは能動的に墓地に行けるのでソープロとか打たれてもちゃんと墓地に落ちてコンボパーツとして機能してくれるのは本当に偉いです!

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