僕が使用している赤黒t緑ワールドゴージャーのカード解説をしようと思います。

店舗大会といえど5-0することが出来たので、これを機にワールドゴージャーを握る人が増えてくれたら嬉しいと思い、本記事を作成するに至りました。
ワールドゴージャーはファンデッキではないことを理解していただけるよう頑張って書きます。


僕が使用しているレシピが以下となります。

【土地】18枚
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1 陽焼けした砂漠/Sunscorched Desert
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
2 Badlands
2 Taiga
5 沼/Swamp
1 山/Mountain

【クリーチャー】11枚
4 歩行バリスタ/Walking Ballista
2 スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite
4 世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon
1 グリセルブランド/Griselbrand

【インスタント】9枚
4 納墓/Entomb
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
1 占骨術/Skeletal Scrying

【ソーサリー】12枚
4 思考囲い/Thoughtseize
4 信仰無き物あさり/Faithless Looting
4 集団的蛮行/Collective Brutality

【エンチャント】8枚
4 動く死体/Animate Dead
4 Dance of the Dead

【アーティファクト】2枚
2 水蓮の花びら/Lotus Petal


【サイドボード】15枚
1 トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
2 自然の要求/Nature’s Claim
1 夜の戦慄/Dread of Night
1 陰謀団式療法/Cabal Therapy
2 外科的摘出/Surgical Extraction
1 真髄の針/Pithing Needle
2 防御の光網/Defense Grid
1 漸増爆弾/Ratchet Bomb
2 ゴブリンのクレーター掘り/Goblin Cratermaker
2 窒息/Choke


まずは、ワールドゴージャーの名前は知っているけれど、どのようなメカニズムなのか理解されてない方もいらっしゃると思うので、軽く動きの解説をします。

ワールドゴージャーのコンボを達成するには、
・世界喰らいのドラゴン
・動く死体 、 Dance of the Dead 、 ネクロマンシー
上記のカードが必要になります。

世界喰らいのドラゴンの能力は、戦場に出た時、自分がコントロールしているパーマネントを全て追放する。と、戦場を離れた時、追放したパーマネントを戦場に戻す。という2つの能力を持っています。

動く死体 、 Dance of the Dead 、 ネクロマンシーは、リアニメイト能力を持つ特殊なエンチャントで、呪文を唱えた時はエンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)というものですが、戦場に出ると対象に取った墓地のクリーチャーを戦場に戻しエンチャント(〜により戦場に出たクリーチャー)になります。
そして、エンチャントが外れると、エンチャントされているクリーチャーを墓地に落とさなければなりません。

上記のリアニメイトエンチャントカードで世界喰らいのドラゴンを戦場に戻すと、
1.世界喰らいのドラゴンの能力でエンチャントを含むパーマネントが追放される。
2.追放されたことにより、エンチャントされていた世界喰らいのドラゴンを墓地に落とさないといけなくなる。
3.世界喰らいのドラゴンが戦場から離れたことにより、追放されたエンチャントが戦場に戻る。
4.エンチャントで世界喰らいのドラゴンを戦場に戻す。
5.1に戻る。
この流れを行うことにより、自分のパーマネントを無限ブリンク状態にすることや、3の時点でアンタップインで戻ってきた土地からマナを出すことで無限マナを生み出すことができます。

ワールドゴージャーコンボは、上記の動きをすることにより、ブリンクとマナの2つの無限を同時に達成することが出来るのです。

注意点として、世界喰らいのドラゴン以外のクリーチャーが墓地にいない場合、ループを止められないため、引き分けとなります。
予め、墓地にフィニッシュとなるカードを落としておくことや、インスタントタイミングで勝利する手段が別途で必要となります。
また、2の時に世界喰らいのドラゴンが何らかの方法で戦場を離れてしまうと、追放する能力のスタックの上に、追放したパーマネントを戻す能力のスタックが積まれてしまい、戻す能力を解決した後に追放する能力が解決されます。
つまり、自分のパーマネントを全て失います。


さて、ワールドゴージャーの動きが理解できた上で、先ほどのレシピのカードを解説していこうと思います。

1.陽焼けした砂漠/Sunscorched Desert
Sunscorched Desert / 陽焼けした砂漠
土地 — 砂漠(Desert)
陽焼けした砂漠が戦場に出たとき、プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。これはそれに1点のダメージを与える。
(T):(◇)を加える。

無色マナしか生み出さないが、CIP能力によりプレイヤーにダメージを与えられる土地です。
ゼンディカーブロックあたりにピラニアの湿地と呼ばれる同能力の土地がありましたが、そちらは黒マナが出せるがタップインのため使用していませんでした。
ゲーム序盤で決めるワールドゴージャーの都合上、1マナが勝敗を左右することは多いです。そのため、無色マナしか生み出せなくともアンタップインであるこちらが採用されています。
ただし、黒マナを多く必要とするデッキであるため、1枚積みに加え、ヨーグモスの墳墓、アーボーグで黒マナを出せるような工夫をしています。

2.歩行バリスタ/Walking Ballista
Walking Ballista / 歩行バリスタ (X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
0/0

2マナ1/1、4マナ2/2、6マナ3/3とデカくすればするほどマナレシオは悪くなりますが、カウンターを除くだけでクリーチャー、プレイヤー、プレインズウォーカーにダメージを与えられるカードです。
4マナを支払うことで、サイズを大きくすることも出来ます。
序盤は、相手のシステムクリーチャー等の除去として働き、後半マナが余る場面でも余すことなくマナを使いことが出来る無駄のないクリーチャーです。
何より、後述しますがDance of the Dead限定で、ワールドゴージャーのフィニッシュカードになります。

3.スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite
Skarrgan Hellkite / スカルガンのヘルカイト (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
暴動(このクリーチャーは+1/+1カウンター1個か速攻のうち、あなたが選んだ1つを持った状態で戦場に出る。)
飛行
(3)(赤):クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤー、合わせて1つか2つを対象とする。スカルガンのヘルカイトはそれらの2点のダメージをあなたが望むように分割して与える。この能力は、スカルガンのヘルカイトの上に+1/+1カウンターが置かれているときにのみ起動できる。
4/4

ラヴニカへの献身で初出のキーワード能力、暴動を持つドラゴンです。
暴動時のみ、4マナを支払うことで、クリーチャー、プレインズウォーカー、プレイヤーにダメージを与えることが出来ます。
ワールドゴージャーコンボにより、無限マナを達成した上で、墓地又は手札にいるスカルガンのヘルカイトを暴動状態で戦場に出せば無限ダメージとなります。
以前までは妖精の女王、ウーナがフィニッシュクリーチャーの筆頭でしたが、あちらは伝説のクリーチャーなことに加え6マナと重いことから素出しが比較して楽なこちらを僕は使用しています。

4.グリセルブランド/Griselbrand
Griselbrand / グリセルブランド (4)(黒)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、絆魂
7点のライフを支払う:カードを7枚引く。
7/7

言わずもがな、強力なデーモンです。
無限マナ達成後にグリセルを釣り上げ、ドローをし、フィニッシュを引き込むことや、相手の手札に除去が見えている時にこちらを囮として釣り上げ、ドローをし、次に繋げる等の動きを可能としてくれます。
余談ですが、世界喰らいのドラゴンとは奇妙な縁があり、レガシーでは禁止されていた世界喰らいのドラゴンが解禁される理由となったカードです。
「ゴージャーよりグリセルの方がヤバイよね?ならゴージャー解禁してもいいじゃん」ってこと。

5.動く死体/Animate Dead
Animate Dead / 動く死体 (1)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
動く死体が戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い、「エンチャント(動く死体により戦場に出たクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをあなたのコントロール下で戦場に戻し、動く死体をそれにつける。動く死体が戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは-1/-0の修整を受ける。

テキストが長い。
簡単に説明すると、パワーが1下がった状態で墓地からクリーチャーを戦場に戻すカードです。
普通のリアニメイトデッキでも見かけることもありますし、知名度は高いと思うので、解説は省略。
他の釣り竿との比較は後述します。

6.Dance of the Dead
Dance of the Dead (1)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い、「エンチャント(Dance of the Deadにより戦場に出たクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをあなたのコントロール下でタップ状態で戦場に出し、それにDance of the Deadをつける。Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは(1)(黒)を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。

このカードが入ってたらワールドゴージャーだと思え。と言えるくらいマイナーなカードです。
パワーとタフネスが上がった状態で出る代わりにアップキープに2マナ払わなければアンタップしないよ。っという内容なのですが、パワーとタフネスを上げることにより0/0のクリーチャーをこれでリアニメイトした場合、状況起因により死亡しなくなります。
そうです、歩行バリスタを釣るんです。
歩行バリスタ自体が自殺することが可能なので、ワールドゴージャーコンボのループを止める役割も出来、かつこれで釣ることにより状況起因で死亡せず戦場に残ります。
そして無限マナからバリスタのカウンターを乗せる能力を無限に起動、無限に乗ったカウンターを使い、無限ダメージが可能となります。
面白いのが、
1T:納墓→世界喰らいのドラゴン
2T:バリスタ0マナでプレイ→状況起因で死亡。Dance of the Deadで世界喰らいのドラゴンを戻し、無限マナ、Dance of the Deadの対象をバリスタにし、戦場に戻す。
という2キルの動きができます。
暗黒の儀式があれば1キルも可能です。
是非この動きは覚えてから帰りましょう。

ここで動く死体 、 Dance of the Dead 、ネクロマンシーの比較を行おうと思います。
まず紹介してなかったネクロマンシーについて
Necromancy / ネクロマンシー (2)(黒)
エンチャント
あなたは、ネクロマンシーをそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。あなたがソーサリーを唱えられないときにそれを唱えた場合、それがなったパーマネントのコントローラーは、次のクリンナップ・ステップの開始時にそれを生け贄に捧げる。
ネクロマンシーが戦場に出たとき、それが戦場に出ている場合、これはエンチャント(ネクロマンシーにより戦場に出たクリーチャー)を持つオーラ(Aura)になる。墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出し、それにネクロマンシーをつける。ネクロマンシーが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。

デメリットがなくなり、インスタントタイミングでプレイできる動く死体という認識で大丈夫です。
前まで僕も使用していましたが、インスタントタイミングでプレイできるとはいえ、やはり3マナは重く感じたのでスタメンから落ちました。
暗黒の儀式を絡めて1キルできる2マナのリアニメイトとの壁は大きかったです。

動く死体については、グリセルを最初に釣るプランなら大切に取っておきましょう。
相手によってはグリセルを釣っただけで勝てる相手もいるからです。
ただし、墓地に落ちているバリスタとのコンボは出来ないので注意。
結構「この動く死体がDance of the Deadだったらなぁ」と思うことがあります。

そのため、僕の中では、
Dance of the Dead > 動く死体 > ネクロマンシー
の優先度となってます。


記事を書いている途中から「こんなの読んで本当にゴージャーに興味持ってもらえるのかな?」と思い始め、ソーサリーカードの説明を端折りましたが、希望があればパート2としてソーサリーカードについて書こうと思います。

特になければ、サイド編を次に書こうと思いますので、よろしくお願いします。

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